電車が止まったときこそ会社に行かなければならない 台風と日本の社畜

電車が止まったときこそ会社に行かなければならない 台風と日本の社畜

台風15号が直撃し、ニュースでは駅に長蛇の列を作る社畜の姿が見られた。

日本のサラリーマンは時間と努力が大切

世界的に日本人は時間に正確なことで知られる。多くの人が始業時間の三十分前に出勤し、終業時間よりも二時間くらい遅く退勤する。

これが時間にルーズなヨーロッパ人だと始業時間ぴったりに出勤し、終業時間ぴったりに退勤する。

日本の会社は時間に正確なので、求人票を見ても何時に出勤して何時に退勤すればいいのか、わからない。電話で問い合わせてみてもわからない。

もちろん、時間に遅れるなどもってのほかである。

これほどまでに日本のサラリーマンが時間を厳守するのには理由がある。日本の会社では、仕事は成果ではなく時間で評価される。

たとえばヨーロッパでは仕事は成果で評価されるので、何時に仕事を始めて何時に帰ったかは割とどうでもいいことである。それよりも仕事ができていないほうが問題である。

だが日本では違う。日本では時間より早く仕事を始めて、時間より遅く仕事を終わらせる方が評価される。また、結果よりも過程が重視される。

つまり仕事ができなくても、努力したように見えることが大切なのである。それを考えれば、台風の日に社畜が列をなしていた理由がわかる。

立派な社畜なら、台風の日こそ休んではならない

多くの会社では仕事ができたかどうかよりも、時間に遅れずに出社すること、そのために苦労することが評価されるのである。だから、台風で電車が止まったとなれば最大のアピールチャンスである。

朝八時まで電車が止まっていたのでは、始業時間に間に合わない人がほとんどだ。しかし裏技がある。自家用車で出勤するのだ。

もちろん自己判断で自家用車を使ったって、会社からガソリン代が支給されることはないだろう。もしかしたら駐車場料金も自分で負担しなければならないかもしれない。

だが、電車が止まった日に身銭を切ってまで出社したとなれば、それはもう高評価間違いなしである。事実、当日は各地で渋滞が発生した。

だが残念ながら、実際には頑張って出勤したところで評価が上がることはほとんどない。会社は大して評価してはくれない。

しかし、では頑張らなくてよいかというと、それも違うので注意が必要である。頑張っても評価は上がらないが、頑張らないと評価が下がるのである。

美しい国、日本の姿

JRは台風接近の予報を受けて、朝八時までの運休を発表した。自家用車を持たない社畜には朝八時までの休息と安全が与えられた。さすがに自家用車がないならば出勤できない。

だが、八時になれば電車が動くと発表された以上、電車に乗ろうとする姿を見せなければならない。社畜たちは駅に殺到した。

そこには美しい国、日本の姿がありありと映し出されていた。

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