人種と地域 ヒトラーのアーリア人思想とノルディキズム

人種と地域 ヒトラーのアーリア人思想とノルディキズム

人類は肌の色で白人、黒人、黄人に分けることができる。

住んでいる地域で分ければ、ヨーロッパ人は白人、アフリカ人は黒人、日本人を含むアジア人は黄人になる。

インド人とアラブ人は何色か

インドや中東は地域としてはアジアに入るが、インド人やアラブ人は黄人かというと、微妙なところ。鼻が高く、彫りも深い。明らかに日本人や中国人とは違う。

では白人のグループに入るかというと、これも微妙である。インド人は肌の色がかなり浅黒いので、白人という感じはしない。かといって、黒人でもない。

そもそも白人、黒人、黄人という分け方は肌の色で単純に分けただけなので、はっきりとした基準はない。

人種の分け方

人間の分類としてもうひとつあるのが、人種だ。人種は大きく分けて四つある。コーカソイド、モンゴロイド、ネグロイド、オーストラロイド。

コーカソイドは「白人」のイメージに近く、ヨーロッパ人やアラブ人、そしてインド人が含まれる。

モンゴロイドは「黄人」であり、日本人、中国人、東南アジア人が含まれる。

ネグロイドは「黒人」。アフリカ中南部の人。

アフリカといっても、アフリカ北部に黒人は住んでいない。アフリカ北部に住んでいるのはアラブ人であり、人種でいえばコーカソイドだ。絶世の美女と言われたエジプトの女王クレオパトラも、コーカソイドである。

ちなみにインド人はヨーロッパ人と同じコーカソイドで、長い間に肌が黒くなったと考えられている。

1780年頃、インドのサンスクリット語がヨーロッパの言語と似ているという発見があった。そしてインド・ヨーロッパ語族という言葉が生まれた。インド人とヨーロッパ人が元は同じ民族だという根拠である。

高貴な人「アーリア人」

インド・ヨーロッパ語族は「アーリア人」とも呼ばれた。アーリア人を優れた人種であると主張したのが、ヒトラーだった。

アーリア人に含まれるのは、ヨーロッパ人、イラン人、小アジア人(トルコ人)、インド人である。アラブ人とユダヤ人はインド・ヨーロッパ語族ではなくセム語族に属するので、アーリア人ではない。

ヒトラーの言う「純粋アーリア人」は白い肌、青い目、金髪という特徴がある。ナチスのマークも、アーリア人の象徴だった。

ちなみにヒトラー自身は金髪ではないので、彼のいう「純粋アーリア人」ではない思われるが、細かいことはどうでもよいのだろう。

どうでもいい証拠に、ヒトラーは最初日本人を二等人種と呼んで馬鹿にしていたが、日本と同盟を結んでから「日本人は名誉アーリア人種である」と言っている。

ノルディキズム

ヒトラーはノルディキズムを信奉していた。

ノルディキズムとは、アメリカの社会学者リプリーが考えた説で、ヨーロッパ人を北方人種、地中海人種、アルプス人種に分け、頭が長い順に北方人種、地中海人種、アルプス人種の順に優れているとした。

北方人種はノルウェー、スウェーデン、ドイツ、イギリスなど、地中海人種はイタリア、ギリシア、スペインなど、アルプス人種はドイツ南部、フランス南部、ロシア、オーストリア、東欧などを指す。

この考えに基づき、ヒトラーはノルウェーなどの北欧諸国に対しては寛大な占領政策をとり、ロシアや東欧の人に対しては冷酷だった。明らかにノルディキズムが念頭にあったといえよう。

現在、この説には科学的根拠はないとされている。

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