歴史ある先祖代々の土地 もっと長い目で見れば、我々は移住を繰り返してきた

歴史ある先祖代々の土地 もっと長い目で見れば、我々は移住を繰り返してきた

人類はアフリカで誕生し、各地へ渡っていったと考えられている。

一部はヨーロッパへ移動し、また一部はアジアへと移動した。中にはアメリカ大陸に移動した人たちもいた。はるか昔はユーラシア大陸とアメリカ大陸は陸続きだったとされる。

日本という国

もちろん日本に住んでいる人も、元は大陸から移動してきた人だと考えられている。さらに前は、やはりアフリカに住んでいたのだろう。

日本という国も昔からあったわけではない。ある集団が別の集団を吸収しながら、大きくなっていった。北海道や沖縄が日本の領土になったのは割と最近のことだし、かつては日本の中心は九州や関西だった。

村や町は、人間が集まって住むようになってから登場した。

そう考えると、人間は常に移動しながら生きてきたといえる。世の中には「先祖代々の土地」を大切に守り続ける人もいるわけだが、数百年くらい受け継がれた土地だとしても、長い歴史の流れの中では大した時間ではないのかもしれない。

日本は島国なので「国境」は見かけないが、大陸の国には「国境」というものがある。もちろんこの「国境」というものも、人間が勝手に決めたものだ。アフリカはヨーロッパ列強の都合で国境が決められたため、不自然にまっすぐになっているところもある。

日本だって「都道府県」や「市町村」は不自然に区切られていたりする。飛び地があったり、妙なところに境界線があったりする。すべて人間が勝手に決めたものである。

そう考えると、「祖国」も「故郷」も、本気で考え込む必要もないだろう。

離れられぬ土地

日本ではお金を使えば、ある程度は自分の好きな土地に住むことができる。中国とは異なり、別に生まれた土地を離れてはならないという決まりはない。

生まれた場所が東京だったらいいが、田舎に生まれたら何かと不便だ。

車を使わなければ買い物にも行けないし、仕事もとても少ない。学校も遠かったりするし、進学先を選ぶのにも苦労する。電車やバスも通っていない。人は少ないのに人間関係はとても濃い。すぐに噂が流れるし、謎の会合やお祭りも多い。新しい考え方が入ってこないので、価値観も古い。

しかし、「先祖代々の土地だから」とか言いながら無理に住み続けている人がいる。先祖代々の土地と言っても、せいぜい数百年の話だろう。仮に千年以上住み続けていたとしても、だから何だというのか。

その前の先祖は別の場所に住んでいたのである。

もちろん、その土地が気に入っているなら住めばいいが、田舎は住み続けてもデメリットばかりであり、その傾向は今後もいっそう広がるだろう。無理せずに好きな場所に住んだ方がいい。

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